高強度系・複相系ステンレス鋼
特性・用途
※NSSとは日新製鋼(株)の規格です。
| 区 分 |
鋼 種 | 特 性 | 用 途 | |
|---|---|---|---|---|
| SUS (JIS相当) |
NSS | |||
| 高 強 度 系 |
HT980 | 750℃以上からの焼入れによって高い強度が得られる。 |
スチールベルト、 溶接用高力材料 |
|
| (632J1) | HT1770 | 時効処理による硬化が大きいため低い硬度の状況で 加工でき加工性、金属寿命 が優れている。 |
シートセンサー部品、 打抜き加工ばね |
|
| HT1770M | Mo添加により高靭性、高強度および高疲労を兼備する。 |
スチールベルト、 ゴルフクラブヘッド |
||
| HT2000 | 高強度でかつ延性、靭性および疲労特性に優れる。 |
IDソーブレード、 フラッパーバルブ |
||
| 複 相 系 |
431DP2 | 短時間時効処理で優れたばね性を付与できる。 |
自動車部品、 ラッピングキャリア プレスプレート |
|
使用例
ピンセット 材質:NSSHT1770

ゴルフクラブヘッド 材質:NSSHT1770M

成分表
※NSSとは日新製鋼(株)の規格です。
| 区分 | 鋼 種 | 主要化学成分(%) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SUS (JIS相当) |
NSS | C | Ni | Cr | Mo | その他 | |
| 高強度系 | HT980 | 0.03〜0.06 | 3.00〜5.00 | 12.00〜14.00 | Ti:0.15〜0.50 | ||
| (632J1) | HT1770 | ≦0.09 | 6.50〜7.75 | 13.50〜15.50 | Si:1.00〜2.00 Cu:0.40〜1.00 Ti:0.20〜0.65 |
||
| HT1770M | ≦0.09 | 6.50〜7.75 | 13.00〜14.50 | 0.70〜1.20 | Si:1.00〜2.00 Cu:0.40〜1.00 Ti:0.20〜0.65 |
||
| HT2000 | 0.050〜0.100 | 7.80〜8.80 | 13.00〜14.00 | 1.80〜2.70 | Si:2.20〜3.20 | ||
| 複相系 | 431DP-2 | ≦0.08 | 1.00〜3.00 | 16.00〜18.00 | |||
物理的・機械的性質
※NSSとは日新製鋼(株)の規格です。
| 区 分 |
鋼 種 | 物理的性質 | 機械的性質 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SUS (JIS相当) |
NSS | 弾性係数X103N/mm2 | 質量g/cm3 | 平均熱膨張係数X10-6 cm/cm/℃ | 熱伝導度W/m・℃ | 硬さ試験 | 引張試験 | ||||
| HRB | HV | 耐力 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
||||||||
| 20〜100℃ | 100℃ | ||||||||||
| 高 強 度 系 + |
HT980 | 203 | 7.75 | 10.8 | 20.5 | _ | 300〜400 | 800〜1050 | 950〜1200 | 4〜8 | |
| (632J1) | HT1770 | 207 | 7.75 | 10.9 | 24.9 | _ | 300〜400 (450〜550) |
900〜1300 *(1300〜1800) |
1000〜1400 (1500〜1900) |
1〜7 (1〜7) |
|
| HT1770M | 207 | 7.75 | 10.9 | 24.9 | _ | 300〜400 (450〜550) |
900〜1300 *(1300〜1800) |
1000〜1400 (1500〜1900) |
1〜7 (1〜7) |
||
| HT2000 | 200 | 7.80 | 14.0 | 20.8 | _ | 500〜650 | 1600〜2200 | 1700〜2400 | 1〜7 | ||
| 複 相 系 + |
431DP-2 | 201 | 7.73 | 10.5 | 19.9 | _ | 340〜420 | 700〜1200 | 1000〜1300 | 5〜13 | |
NSSとSUSが重複している場合には、NSS規格(成分、特性等)を優先して表示しています。
+高強度系を複相系の素材の機械的性質は、試験値範囲の一例です。
個々の強度水準についてご要望のある場合には事前にご相談ください。
*HT1770とHT1770Mの( )は、時効後試験値範囲の一例です。
表面仕上げ
※NSSとは日新製鋼(株)の規格です。
| 区 分 |
JIS | NSS | 仕上げの内容 |
|---|---|---|---|
| 熱 間 圧 延 製 品 |
N0.1 | 熱延後、熱処理・酸洗して仕上げたもの。 |
|
| CG | N0.1仕上後、JISR6001に定める適当な番手のエンドレスベルトで表面研磨をして仕上げたもので脱脂は行わない。 |
||
| 冷 間 圧 延 製 品 |
N0.2D | 冷間圧延後、熱処理・酸洗して仕上げたもの。 |
|
| NO.2DR | 冷間圧延後、熱処理・酸洗後ダルロールにて軽く冷間圧延をしたもの。 |
||
| NO.2B | 冷間圧延後、熱処理・酸洗後適当な光沢を得る程度に軽く冷間圧延したもの。 |
||
| N0.3 | JISR6001によるF100〜F120のエンドレスベルトで表面研磨をして仕上げたもの。 |
||
| N0.4 | JISR6001によるF150〜F180のエンドレスベルトで表面研磨をして仕上げたもの。 |
||
| #240 | JISR6001による240番まで研磨して仕上げたもの。 |
||
| #320 | JISR6001による320番のエンドレスベルトで表面研磨をして仕上げたもの。 |
||
| #400 | JISR6001による400番のエンドレスベルトで表面研磨をして仕上げたもの。 |
||
| N0.9 | 320番より更に細かいエンドレスベルトで表面研磨をして仕上げたもの |
||
| BA | 冷間圧延後、光輝・熱処理を施して仕上げたもの。 |
||
| HL | 適当な粒度の研磨剤で連続した磨き目が付くように研磨して仕上げたもの。 |
||
| N0.7 | #400仕上げより反射率が良いようにバフ仕上げしたもの。 |
||
| N0.8 | BA仕上げのものを綿バフで高度の反射率を得るように仕上げたもの。 |
||
| エンボス | 冷間圧延により片面のみ適度な凹凸模様をつけたもの。
(両面エンボスも可能) |
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