事例紹介

CASE

事例紹介

天彦産業が手掛けてきた事例の一部をご紹介します。

深絞り用ステンレス材NSS304ES

※NSSとは日鉄ステンレス株式会社の規格です。

SUS304系で極軟質。冷間鍛造性、深絞り加工に優れ、センサーケースや厨房機器、照明関係など幅広く使われている。
一般材では、絞り加工時に発生するクラックなどの不良率を大幅に軽減。今まで多段絞りで成形していた、深絞り製品の工程数を減らす事も可能に。
スピニング・へら絞り屋さんからは『他社材と比べ、一番絞り易い材料』と好評を頂いております。

 

 

高強度ステンレス材 NSSHT1770

JIS SUS632J1 に相当する高強度ステンレス材。時効処理後1800N/mm2の耐力を発揮する。シートセンサー、打ち抜き加工バネ、ゴルフクラブヘッドフェイスに採用されており、耐食性と高強度のバランスが良いステンレス材として、評価を頂いております。

コストダウン用 ステンレス代替鋼種

NSS 430M2

SUS304相当の加工性を有するフェライト系ステンレス材。そこそこの耐食性があればいいアイテムのコストダウン用代替鋼種としてバーナー類、自転車リムなどに採用されている。

 

・Wコート(ダブルコート)

アルカリ可溶潤滑処理ステンレス:保護フィルム(SG)やプレス油などの脱脂工程を省略する事が可能。 アルカリ脱脂(石鹸水)で潤滑皮膜を溶解除去する事が可能かつスポット溶接性に優れている。
潤滑性に優れている為、形状によってはベースをSUS304からSUS430に変えても形状が出せるコストダウンメリットがある。作業者が気にする軍手や指紋が付かないので、作業効率もアップ可能。

カーメーカーD社向けのエンジン部品の開発

お客様のニーズ(部品名:ドライブプレート)

 

  1. 素材選定時の複数提案
  2.  サンプル材の早急な対応
  3. どこも不可能と判断したプレス加工までの提案

 

上記3つを鉄鋼メーカー、加工業者の協力で競合他社よりもいち早く対応し、エンジン設計変更時の新商品に対しての素材販売から部品加工までおこなったことがお客様のニーズに繋がりました。

 

従来工法

高張力鋼鈑(マル抜きプレス品)+異型平鋼
(プレス品の外周に巻き溶接)

設計変更時工法

特殊鋼(構造用鋼プレス後に増肉、転造加工)
【メリット】
スポット溶接のコストダウン。 
品質の安定 熱影響を受けにくい

産業機械や農業機械部品、キャスター部品等向けN22CB提案事例

N22CBはSPHCからの高品質化(熱処理によりHRC40以上硬度)や、S45Cからのコストダウン鋼種として評価が高い。N22CBはローカーボン材で加工性が良好。SPHC相当の加工性を有し、S45Cで複雑な形状、絞りなどの製品に対し、クラックなどの不良率軽減や硬度についてもS45C相当の硬度 (HRC40以上)が出せ、代用鋼種として様々な部品に使われています。S45Cより安価で、プレス加工時の金型消費を抑え、トータルコスト面でもメリットが高いことでご提案させて頂いております。